第2回長谷部会オフ「長谷部を偲ぶ会in鎌倉」レポ
2017年7月15日、鎌倉で長谷部オフを開催しました。
趣旨としては「長谷部派発祥の地かもしれない鎌倉長谷寺で愛に溢れた写経を収めつつ相州の地を堪能しようよ」の会です。
というのも、長谷部派はいまいち源流がはっきりしていない流派なんですね。
有名所で、大和説、相州説、大和から相州で修行し、山城へ流れた説などなど諸説入り乱れています。(現在の刀剣界では最後の説が主流のようです)
説の中に「長谷部派の長谷は鎌倉の長谷寺と関連する」という説があるので、もしかしたら長谷寺は長谷部派と縁が深い。可能性も、あるというよしみがあります。
というわけで出発進行!
しょっぱなから、特に長谷部とは関係ないのですが、歴女子会の磯部さんからお勧め頂いて「腹切りやぐら」に行って来ました。
鎌倉幕府終焉の地、ということで、北条一族が自刃した地の近くに位置します。なぜか、心霊スポットとして有名。
※我々は肝試しではなく普通に参拝してます
※ころんだのは不注意です…イタタ
朝のすがすがしい気候も相まって少し通りを入っただけで、空気が変わるのが実感出来ます。やぐらの中には祭壇があって、色々とお供えしてありました。窓のようなくぼみもあったりして、時間は経っていますが人工物だったことがはっきり分かりました。
お勧めしてくれた方も言っていましたが、心霊スポットと言われるのも分かるような、重い空気が立ち込めてました。悪意は感じないんですけど、暗く厳かな感じですね。
続いて、メインである長谷寺へ。参拝した後、ちゃんと御朱印も頂いてきました。
長谷寺は鎌倉の西方極楽浄土と呼ばれる景勝地でもあります。あじさいの季節は終わってしまいましたが、桔梗の花や紅葉など大変美しく眼福でした。仏像ミュージアムも行ったしね・ω・
そして、写経。
仏画と、般若心経と、延命十句観音経の三種類があり、各一部1,000円。所要時間は1:30~3:00程度。筆記用具も種類も全て自分で選ぶことができます。我々は当然筆で般若心経を書き写しました。一番手間暇かかるから
このお経、長谷寺開闢以来一度も経塚に埋めたりしたことは無いそうです。つまり納めれば、末永く長谷寺に保管してくれるのです。ここに思いを叩きつけるしかありません。煩悩にまみれながらせっせと写経しました。
涼しい部屋の中、一心に筆でお経を書くなんて体験、普段は絶対にできません。頭と心がスッキリした感じがして、とても楽しかったです:D
お昼は近くのパン屋さん兼カフェで。長谷部の話とかで盛り上がってたら数時間経ってましたね……
鎌倉大仏も見に行きましたが、サラっと見て回って帰って来ましたね。外から見た時は大きさにビクッとなるんですけども。スイカが御供えしてあったのは私も笑っちゃいました。
その後、一路稲村ヶ崎へ。ちょっと暑さと疲れでみんな参っていたのですが、駅に降り立つ頃にはワックワクでした。なんてたって……
ウォー!! 海だ―!
海風で暑さも吹き飛ぶし、波の音がなんとも涼しげ。皆ではしゃいでしまいました笑
で、写真でも分かる通り、稲村ヶ崎の砂浜は山から流れてくる水のせいか少し色が黒くて、砂鉄の含有量が多いのです。相州の鍛冶師はここの砂鉄で作刀したという説もあります。
つまり、長谷部派もここの鉄で刀を打ったかも……? となれば
いい大人が磁石を持って砂浜をウロウロ笑
もし取れなかったらどうしようと思っていたのですが、杞憂にも程が有りました。ちょっと滑らせただけで、すごい量の砂鉄がびっしり。皆して一心不乱に集めましたね。一番集めていた人は一合分くらい集めてました! すごいね!
最後は、海を見ながらレストランでお酒飲んだりご飯食べたり。いやー、海風を浴びながらビール飲むのがこんなに美味しいとは知りませんでした!! いつまでも日が落ちないから、結構長居してしまいましたが本当に至福の時間でした~:D
ということで楽しい会もお開きに。ほんとに、楽しすぎてアドレナリンが止まらない一日でした!
また10月頃にも紅葉を見たり写経しに行く会を開ければと思っておりますので、会員の方はぜひよろしくお願い致しますm(_ _)m
会員外の方、今回は一般募集もしましたが、会員の方へは優先的にご案内しますので、もしよろしければぜひ長谷部刀剣愛好会へご入会くださいませ♪
これからもより多くの方に、へし切長谷部の素晴らしさを伝えられますように。
※後日談