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第2回 座談会 へし切長谷部

2016/6/11(土) 20:00~22:00 第2回座談会テーマ:へし切長谷部や刀剣鑑賞について

前回、へし切長谷部をテーマにして話し足りない! という声が散見されたので、再度へし切長谷部をテーマに座談会を実施しました。 初めて参加する方が3名いらっしゃったので、自己紹介などしつつ本題へ。

※文字の色は発言者により変わっています

 

「皆さん、どういうきっかけでへし切長谷部を好きになりましたか?」

私は動画サイトで(ゲームの)長谷部を見て、刀剣乱舞に興味がわき、ゲームを始め、長谷部沼へ...。と言う感じでした。

刀剣については江雪左文字を見に福岡へ遠征したのがきっかけで、その時も「ここが長谷部のいる福岡県...!!」と思いながら色々と回ってきました。

長谷部には時期が合わず会えてはいないのですが、来年には会いに行きたいです。

あの皆焼。他では見た事がなかった作風なので衝撃でした。

皆焼、私も、好き。 分かりやすい華やかさがあるというか、 妖しげなところがイイ! 狙ってあれを出してるというところもイイ!

※2016年1月、福岡市博物館

私も皆焼好きです。長谷部国重の刀は一度刀剣博物館で見ていたのですが、ひたつらの「ひ」も分からない時分だったので細かく確認しなかったんですよね。

でもへし切を実際に見に行って「何あのちょっと角度変えないと出てこないキラキラ!奥ゆかしい!」とか変な感想が頭に沸いたのを憶えてます(笑)

煌びやかな日本号の隣に居てもひけを取らないというか、堂々たる風情を感じますね。

私は、身幅の広さ、切先の大きさ、でんとしたバランスがまず好きです~。

実物を見るまで、写真で想像をふくらませることしか出来なかったので、実際見た時には感動で言葉も出ませんでした。(刃文の)インクをこぼしたような大乱れが特徴的でそれも良い。

角度を変えると浮かび上がるあの皆焼はとても美しいですよね。感動しました。日本刀はこんなに綺麗なんだ! と思って。

身幅いいですよね!小柄ですがしっかりしてて

森記念秋水美術館(富山)の長谷部国重短刀も、刃紋は美しいし、身幅もしっかりしてて「長谷部!」ってなりました。

そうなんですよ。南北朝の磨り上げで典型的な姿なのですが、特にあの身幅で、重ねは薄いところ! 物斬れしそうで恐ろしさと頼もしさを同時に感じるあの姿、とても好きです。

私は本物を見た事が無いので写真などで見た感想ですが、切っ先のすぐ近くの刃文がとっても好きです。皆さんの仰る華やかさをこの目で見てみたい…!

帽子のところ、少し火焔っぽく乱れ込んでてあそこも良いですよね。先、少し掃きかけ(箒ではいたような風)あるらしいので帽子ぜひよく見て下さい…

 

へし切長谷部を見ていない方へオススメのポイント

あえてオススメのポイントを言うなら、地鉄ですかね。よく詰んだきめの細かい肌で。

「ここを見て!」と言うより、何も考えずまず見て欲しいかなあ。その後二回目に見所を見て欲しいです。

最初に肉眼で見て二週目で単眼鏡でじっくりみるといい気がします。前にソファあるのでのんびりできます

ソファでちょっと離れてみると全体の姿とかわかってまた良いですよね

1月の長谷部に向けてできること・・・ お金をためる・・・・ モノキュラー を買う・・・ 美術館で使う練習する・・・・そしてスクワットして足腰を鍛える・・・・

「森記念秋水美術館に行きたい」

 

森記念秋水美術館(富山)は2016年6月11日オープン後の展示で長谷部国重2、国信2と長谷部派の刀を4振並べて展示していました

展示図録が完成しているようですので、財布握りしめていくしかないですね

※図録「秋水の美」。ミュージアムショップで販売しています

絶対買います。でも、4振ある長谷部の刀のうち、2振りしか載ってないそうで、全部載せてくれると嬉しいです…(図録その2希望)

 

刀剣座談会について

名古屋で初心者向けに刀剣座談会を開かれている方がいらっしゃったので、模様など聞いてみました。

Q.なぜ刀剣座談会という集まりを企画されたのですか?

A.純粋に鑑賞会で入札するのも好きですが、もっと楽しむ姿勢を大事にする集まりがあってもいいんじゃないかと思いまして。

後は個人的に自分の勉強にもなるということと、皆でわちゃわちゃしたら楽しいと思ったからです。

今のこのブームが後押しにはなりましたが、それによって思いついた訳ではなく、以前より他の日本刀関係者が開かれたオフ会などを見ていて、中部でも同じような集まりを企画したいと思っていて、指導員の資格取得とタイミングが合った感じです。

Q.初心者におすすめの入門書などありましたらお願いします。

A.手難度が高いですが、刀剣鑑定読本が安定しています(古書。相場は7000円くらい)。

※写真は少し古い版。新しい物は赤い表紙です。内容はほぼ一緒。

ただしこれはほぼ勉強することを前提としているので、易しめということであれば銀座長州屋さんの図解 日本刀事典、図説『日本刀大全Ⅱ』などが画像も多く、お勧めです。

刀剣用語も読みが難しいものが多く、ふりがなが振ってある本でないと勉強も難しいですね。

刀剣博物館へ行くと刀の観賞用に刃紋などが載ったコピーが貰えるんですが、毎回覚えられずに帰ってきます…。のたれと丁字乱が最近やっと区別つくようになりましたorz

あれ、毎回頂くのは何だか申し訳ないですよね…

「大丈夫です、もう覚えました!」って言えるようになりたいです。

 

ここでは詳細を割愛しますが、日刀保の資格をお持ちとのことで、奥伝についても聞いてみたり。皆興味津々でした。貴重なお話ありがとうございました!

刀剣座談会さんでは初心者向けの講座もされているので、お近くの方はぜひ!

 

ミュージアムスコープ(単眼鏡)のオススメは?

私のはKenko製ですね。他の方が皆Vixenなので、お借りしたことがあるのですが、そんなにKenkoのと変わらず、かつこちらの方が安いので最初の一個にはお勧めです。小沸もバッチリ見えます。

自分のはオリンパスのダハプリズム防水単眼鏡です。見やすいけどスマホで拡大して写真撮れません

眼鏡の方はアイレリーフが短いと眼鏡の上から使えません。

至近距離は短いと近いものもはっきり見えますが、刀剣展示に使うだけならそこまで気にしなくてもいい気がします・・・眼鏡の方なら、アイレリーフが15mm以上のものを選んでください

早めに買って、近所の美術館で練習しなければ・・・・!

ピント合わせ慌てるので身近な小物で練習して大体の距離を掴むのがお勧めです

 

などなど、またしても話は尽きなかったのですが、2時間があっという間でした! 色んな話をしましたが、それぞれ日本刀鑑賞を楽しんでおられ、特に1月のへし切を楽しみにしていらっしゃるのが印象的です。

 

所感

初回よりも打ち解けた感じで、わちゃわちゃしつつお話出来て楽しかったです。

全国の方と気軽におしゃべり出来るのもネットコミュニティならでは。 また次回も楽しくお話出来れば嬉しいです!

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